ひとのつよさ

すこしの間 ブログを書く手が止まってしまっていました。

この度、東北地方太平洋沖地震により亡くなられた方のご冥福をお祈り致します。ならびに 被災され、困難な状況の中で生活されている方が いち早く、安全であり 安心できる日々を取り戻せますように。   私も 国民として、人として、 復興に向けて 少しでも協力していきたいです。

16年前の大震災で 私の家も全壊し、避難所で生活を続けました。それでも、幸せを取り戻しつつあった今、当たり前に日々の生活を送る事の有り難さを 本当に恥ずかしながら忘れてかけていた様に思います。

当時、避難しながら、その小学校で 電話係りをさせてもらったんですが、辛い事を伝えないといけなかったり、感動の再開に立ち会ったり・・・  その中で 忘れられないのが、あるおじさんの一言です。   家族の再会を 果たしたものの おじい様が亡くなられ、それを耳にしたおば様が 壁に寄りかかり 声にならない声をあげられました。  その時、大きな声でおじさんが言い放った事。 「もうなくな。生き残った俺らには明日がすぐそこで待ってる。明日がきたら、明後日もや。」      なにひとつ言葉をかける事ができなかった私は 「血が流れている人間の強さ」 というものを思い知り、その言葉をかみしめました。

毎日 体を拭くくらいで過ごしていたんですが、10日くらい経った時 近くの銭湯が無料開放してくれました。 2時間弱ほど並んで入った中は、壁が崩れている所もあり、タイルも沢山はがれていました。 ご主人は みんなに「どうぞ、少しでも疲れをとってください」と声をかけてくれ、聞くと 家は半壊し、同じ小学校で避難されながら、銭湯の復旧にあたった・・・ということでした。  「つよさというのは真の優しさ」だな とも思いました。

先日 テレビで被災地の中学校卒業式の映像が流れていました。卒業生の一人が答辞で最後にいった言葉。

「前へ、 前へ!  前へ。」

被災し、困難な中でも 未来を見つめたその言葉より ゆるぎない「ひとのつよさ」を 改めて 教わりました。

前へ・・・意味のある毎日を過ごしたい。

そして 二度とこの様な災害がおこりませんように。

 

Filed under: 未分類 — shimizu 2:58 PM
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