夏の恐ろしい暑さは嘘のように過ぎ去り、次第に秋の気配を感じる今日この頃。
黄色かった日差しが、しっとりと落ち着きを見せています。
つい最近まで、グラスを眺め、「これでビール飲んだら美味しいやろなぁ」というお客様の声が聞こえてきていましたが、
ここ最近は「日本酒の季節になってきたねぇ」と。
当店では、これからの季節にぴったりの素敵な酒器をたくさん取り揃えております。
まずはお猪口。
酒器としては王道ですね。
高さのある高台とそのシルエット。いいですね。
網目のような模様とぽってり感。
4脚ご用意があります。
一本の毛で描いたのではないでしょうか。
息を呑む緻密さです。こちらは2脚ございます。
次は、そば猪口です。
そば猪口はその名のとおりお蕎麦の汁を入れる器です。しかし最近では自由な発想で使っていただくことが増え、
中でも酒器として、というのはよく見かける光景となりました。
私も以前そば猪口で日本酒を頂いたことがあるのですが、たっぷりと頂ける感じも然ることながら
そば猪口の格好良さと言ったら。言うまでもなくそれはそれは贅沢な時間でした。
こちら江戸の中期頃のもの。立ち上がり、肌の色、見事です。
幕末頃のもの。なかなか珍しい絵柄です。男性の大きな手にしっくりきそうなサイズ感。
こちらも幕末頃のもの。矢羽柄はオーソドックスですが、これはとても緻密に描かれています。
江戸の中期頃のもの。上の3つよりもすこし大きめです。
描かれた若葉は見れば見るほど奥が深く、肌の白さと呉須の青のコントラストも完璧です。
ワインの色も映えそうです。3脚ございます。
こちらは先日ご紹介しました徳利。
このざっくりとした絵付け。個体差があり、1つで見るよりも2つ、3つで見るほうが絵になります。
酌み交わす席のお供に是非。
そしてデキャンタ。
最近はワインボトルにも可愛いものが多く、ボトルの形やラベルも楽しみの一つではあるのですが、
たまには、デキャンタに移してワインを。
すっかり熟成したたっぷりとしたワインはデキャンタに移し空気に触れさせることで風味が目覚めます。
また、色をしっかりと楽しむこともできますね。
秋の夜長の、じっくりとした時間のお供に、是非特別な酒器を。
より一層素敵な時間になるはずです。