2016 年 9 月 18 日
ボーンチャイナ
こんにちは。
本日はこちらの陶器をご紹介します。
こちらはノリタケの前身となる日本陶器会社の商品です。
戦前に造られている貴重なお品です。
裏に”BONE CHINA”とありますが、中国製というわけではございません。
また、「ボーンチャイナ」とはメーカーの名前ではなく、ノリタケにも、さらにウェジウッドやスポード等多くのメーカーにボーンチャイナの磁器が存在します。
ボーンチャイナのボーン(BONE)とは”骨”を意味する英語で、チャイナ(CHINA)は欧米人が中国の陶器を一貫してそういった呼び方をしていたそうです。
陶器=チャイナとまで呼ばれていたのですから、それだけ中国の陶器が優れていたことがわかります。
ボーンチャイナとは原料に牛のボーンアッシュ(Bone Ash=骨灰)を加えた磁器の種類を表します。
透光性に優れ、多くは柔らかな艶が特徴です。
「ボーンチャイナ」は永く欧米人の間に世界最高峰の磁器として親しまれてきました。
ノリタケ(当時の日本陶器会社)は昭和8年(1933年)に日本で初めてボーンチャイナの製造に成功しました。
優雅な素地の乳白色と清澄な透明性、静寂な湖心を思わせる釉薬の光輝、かくて生ずる高貴なる品位は何ものにも替え難いものであります。
ぜひ店頭で一度この美しさを感じていただければと思います。
Filed under: 未分類 — nakamoto 4:49 PM
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