月とホトトギスと松
明治頃のガラスの盃です。
小さな盃をよく見ると、模様が浮き彫りにされています。
ホトトギスと
月と
底には松が。
月とホトトギスといえば、百人一首の中に
ほととぎす 鳴きつる方を 眺むれば ただ有明の 月ぞ残れる
という後徳大寺左大臣の歌がありますが、これはその歌にちなんだ絵柄なのでしょうか。
この歌にあるように、平安貴族は夏の到来を告げるホトトギスの第一声を聴くために夜を徹して耳を澄ませていたそうです。
いやあ季節の感じ方が本気ですね。
明治頃のガラスの盃です。
小さな盃をよく見ると、模様が浮き彫りにされています。
ホトトギスと
月と
底には松が。
月とホトトギスといえば、百人一首の中に
ほととぎす 鳴きつる方を 眺むれば ただ有明の 月ぞ残れる
という後徳大寺左大臣の歌がありますが、これはその歌にちなんだ絵柄なのでしょうか。
この歌にあるように、平安貴族は夏の到来を告げるホトトギスの第一声を聴くために夜を徹して耳を澄ませていたそうです。
いやあ季節の感じ方が本気ですね。
3日後の10月10日(月)は、閉店時間を少し早めて
17:00頃閉店とさせて頂きます。
ご迷惑をお掛けしますが、よろしくお願いいたします。
あっという間に10月になってしまいましたね。今年もあと3ヶ月です。
路傍の金木犀が日増しに香りを強くする今日この頃ですが、そんな秋の日の空に似た浅葱色の小皿が入荷しました。
瀬戸青磁、幕末~明治の手です。
三田青磁や伊万里青磁や瀬戸青磁や清朝の青磁、お店には色々な時代の様々な青磁が入荷しますが、一見似ているようでそれぞれ少しずつ特色があって、とても奥の深い世界です。
こんにちは。
本日はこちらの陶器をご紹介します。
こちらはノリタケの前身となる日本陶器会社の商品です。
戦前に造られている貴重なお品です。
裏に”BONE CHINA”とありますが、中国製というわけではございません。
また、「ボーンチャイナ」とはメーカーの名前ではなく、ノリタケにも、さらにウェジウッドやスポード等多くのメーカーにボーンチャイナの磁器が存在します。
ボーンチャイナのボーン(BONE)とは”骨”を意味する英語で、チャイナ(CHINA)は欧米人が中国の陶器を一貫してそういった呼び方をしていたそうです。
陶器=チャイナとまで呼ばれていたのですから、それだけ中国の陶器が優れていたことがわかります。
ボーンチャイナとは原料に牛のボーンアッシュ(Bone Ash=骨灰)を加えた磁器の種類を表します。
透光性に優れ、多くは柔らかな艶が特徴です。
「ボーンチャイナ」は永く欧米人の間に世界最高峰の磁器として親しまれてきました。
ノリタケ(当時の日本陶器会社)は昭和8年(1933年)に日本で初めてボーンチャイナの製造に成功しました。
優雅な素地の乳白色と清澄な透明性、静寂な湖心を思わせる釉薬の光輝、かくて生ずる高貴なる品位は何ものにも替え難いものであります。
ぜひ店頭で一度この美しさを感じていただければと思います。