いちごパフェ定食
やまもとしおり
2012年9月20日[木] - 9月25日[火] 12:00-19:00 ※最終日18:00まで
今回の展覧会名である「いちごパフェ定食」には、「女の子だからって焼肉定食が食べたい時だってある。かといって甘いものもは食べないのかって、そんなことない。大大大好き。じゃあ二つ、混ぜちゃおう。え、絶対美味しくないよ。いや、意外と美味しいかも。じゃあ試してみよう。」みたいな、
そんなニュアンスで受け取ってもらえたらなと。
最近思うのは以前よりも、
「女の子は○○で在るべき、男の子だから△△で在るべき」という
○○だから△△という概念的なものは薄れているんじゃないかと思います。
女の子が電車で足開けて座ってたりするし、男の人がエステに行って脱毛する時代だし、おじいさんが今流行りのスウィーツ店でスウィーツ食べてるところも見たことあるし、現代っ子だけどかぐや姫の名曲「神田川」を歌うし、
外国人がお箸でそば食べるみたいだし、
カフェで日本人が外国人に英語でジョークかましてるところをよく見るし、
そうやってよく見るとほんとに混沌とした世の中だなあと思います。
そうして時代は変化していくもので、だからといって新しいものばかり取り入れるんじゃなくて、古くても良いものは良いし、でも古いものに固執するのはなんか違うし、もちろん良いものは何年、何十年、何百年とそこに在り続ける。私たちはそれらを受け継ぎながらも進化させないといけない。だけど何が良くて何が悪いかなんて既にいろいろ混ぜすぎちゃってて、本物が一体どれなのか判断しづらい。だからただ藻掻いているだけなんだと思います。
藻掻けば藻掻くほど混ざる一方なのですが。
だけどそこで初めて見えるものもあります。見えないものもあります。曖昧なままのものもあります。それでいいんだと思います。
そんな混沌とした中でも゛見えた″ものがきっと本物なんだと思います。