テーブル越しの光景
西田彩乃
2023年8月24日[木] - 8月29日[火] 12:00-18:00(最終日17:00まで)
自分と他者の関わり方についてをテーマとして制作を行っている。
他者とは人間や動物や植物や無機物など、自分の外側に存在する全てのものについてを指している。
(無機物であってもそのものが持つ存在感や時間からその心情を読み取ることができると私は考えているため、意識や生命の有る無しに関わらず全てのものを「他者」と呼ぶことにしている。)
他者を認識したときに現れる感覚は様々である。
例えば、実家のリビングルームに飾られた花を見た時に、その表面や空間(花の色や形態など視覚的に感じられること)を観察する。
それと同時にその花の持つ時間(過去の姿やこれからの姿、さらにそれに関わる人やものについても)や感触などについても考えを巡らせる。
そうして花を見ることに集中していると、思考は行ったり来たりを繰り返す。
花について様々に考えるうちに目の前にある花というものは私の中で分解され(全てがあって、同時に全てがないような状態に)バラバラになってしまう。
その時、そこに見つけられることを拾い集め、新しく構成し直す。
このようなことを繰り返し他者について思考を巡らすことを終わらせないというのが、自分が他者に対して取るべき態度だと考えており、自分の世界の見方の理想形だと考えている。